【箸休め】たぬきがキツネに化ける話
※この話はワタクシ個人の認識ですので、厳密には間違っているかもしれません。
さて、箸休めコラムです。↑は本日の昼ご飯でした。関東文化圏に育ち、成人してからの長い時間を関西で過ごしているワタクシにとって、「うどんは関西、そばは関東」という印象が強いものです。
そして、それらとコンビを組むものといえばやはり「きつねとたぬき」でしょう。
マルちゃん「赤いきつねと緑のたぬき」シリーズに↑のようなバージョンが加わりました。「紺のきつねそば」。
この商品名を見て「ん?!けつねはうどんに決まっとるやろ?」とツッコミを入れるかどうかで関西人か否か判別できます。ワタクシは自然と受け入れたので、やはり文化的基礎は「カントもん」のようです。
まず、関西の麺屋で「きつね!」と叫ぶと黙ってでもでてくるのが「お揚げさん+うどん」という組み合わせ。そして「たぬき!」なら「お揚げさん+そば」という組み合わせになります。
これをみて我々カントもんは「あれ?たぬきは揚げ玉じゃないの?それになんでそば、うどんを勝手に店員が判断してるの?」と不思議に思うものです。
そして不得要領のまま、関西の麺屋でおそるおそる「あの~、たぬきそば下さい…」と頼むと、びっくり、目の前に現れるのは「お揚げさん+そば」。
「す、すみません。これってたぬきそばじゃなくて、きつねそばですよね?」
「は?あんさんがたぬき言わはったからたぬき持ってきたんやけど。これ、たぬきでっせ」
・・・というまさに「たぬきがきつねに化ける」「関西と関東ではたぬきときつねが反対」という現象が出現するのでした。
「いや~、お揚げさんのせてくれたのはありがたいんだけど、僕は天カスが入った”たぬきそば”が食べたかったんだけど。」
「天カス?そこ(カウンター)に天カス置いてるによって、好きなだけ入れてお食べよし。」
「ええ?!天カスは入れ放題なんですか?トッピング料金は?」
「あんさん、何言うてまんの?天カスで金もろたらお客さんにドヤされるわw」
・・・と、カントもんの頭の中の妄想で関西弁会話を書かせて頂きました。聡明なる読者の方は大方理解されたと思いますが、下記に整理します。
<関東式>
「きつね」:お揚げがのっている。
「たぬき」:天かすが入っている。
よって、上記のお揚げが入ったそばは「きつねそば」となり、「きつね・たぬき」×「うどん・そば」の4種類がメニューに存在する。
<関西式>
「きつね」:お揚げがのっていて、自動的にうどんになる。
「たぬき」:上記同様で、自動的にそば。
天カスは無料で入れ放題がデフォ。よって、関東風に言えば「(きつね+たぬき)そば、うどん」を食している人が多い。
・・・上記の説明で分かりましたかねぇ~。ちなみにワタクシはうどんのおつゆは関西の昆布出汁の方がおいしいですが、そのツユをほぼそのままそばにぶっ掛けた関西風のそばは余り好みではありません。「カントもんはうどんを真っ黒にして喰う」とすぐにバカにしますが、逆に言えば「関西のかけそばは物足りない」というのがカントもんの感想です。関東に行くやいなや、まずイの一番に立ち食いそばで黒~いそばをすする、関西・関東ハーフのNーYANでした。
ちなみにワタクシが「きつね派?たぬき派?」というのをお知りになりたいかもしれませんが、ワタクシは立ち食いの麺屋では十中八九、「てんぷらそばの卵入り」ですんで・・w。